知識の幅を広げるために少し前に婦人科鍼灸セミナーという講習会に参加してきました。
講師は名古屋にある明生鍼灸院の木津正義先生です。
明生鍼灸院は不妊症に力を入れている鍼灸院で実績は1997~2011年までの15年間で
約1000名がご懐妊されているという凄腕の鍼灸師が集まっている鍼灸院です。
6月にも講習会があり今回で2回目の参加。前回は不妊症のことについて勉強しました。
不妊症の現状で2012年までに6組に1組が不妊で悩んでいること、原因、国からの助成金は10~15万を
1年に2回まで5年間しか助成されないということ、不妊に鍼がいいかなど実技も有りの講習会でした。
今回も卵巣と排卵について、PCOS(多膿胞性卵巣症候群)、不妊治療と鍼灸についてと実技有りの講習会でした。
PCOSというホルモン異常が原因で起こる疾患で卵胞で男性ホルモンが作られ血中の男性ホルモン値が高く
卵胞は発育するものの途中で阻害され月経不順や排卵障害や無排卵を招くことで不妊の原因になる疾患で
女性の5~10%(125万~300万人)にPCOSが認められるそうです。
排卵障害の20~40%不妊原因の約20%を占める報告もあるようです。
症状は①月経異常、②男性ホルモン増加(男性化)、③肥満(血中のインスリン濃度が高く血糖をさげられなくなり
排卵機能を低下させる)④不妊(排卵障害)がおこります。薬でクロミッドやクロミフェンという薬で排卵を誘発させたり
注射で治療していく。やはりとても体に負担がかかりそうです。
そこで、併用して鍼灸治療をして子宮内の環境を整え着床・妊娠の維持をする、卵巣周囲の環境を改善、
自律神経の調節をするという明生鍼灸院の独自の考え方や研究にもとずいた結果報告、そして不妊鍼灸治療の方法を
学び鍼灸治療はこんなにすごい力があるんだまだまだ知らないことがたくさんある学んでみたいと思った一日でした。
ちなみに不妊の原因の半分はパートナーにもあるので不妊治療に積極的に協力してほしいと木津先生は話していました。